JForexプラットフォームの概要
JForexはスイス発のデューカスコピー・ジャパンが提供するECN型FX取引プラットフォームで、2006年から機関投資家向けに開発されたプロ仕様のシステムを基盤としています。ディーラーを介さないNDD(Non-Dealing Desk)方式を採用し、SWFX(スイスFXマーケットプレイス)の流動性を直接反映する点が特徴です。
プラットフォームはJavaベースで構築され、Windows/Mac/LinuxのマルチOS対応に加え、ウェブ版とインストール版の2形態で提供。約定速度0.05秒の超低遅延環境と、1:200のレバレッジが機関投資家から個人トレーダーまで幅広く支持されています。
コア機能と技術的特長
高度なチャート分析ツールとして200種類以上のテクニカル指標を実装。レンコバーやカスタム時間軸チャートなど、他プラットフォームでは見られない特殊表示モードが用意されています。
自動売買システム(EA)開発環境では、Python/Java/C++によるストラテジー実装が可能。バックテスト機能では1998年までのヒストリカルデータを使用した精度検証が特徴で、Tick Data Suiteとの連携でマイクロ秒単位のテストが実行可能です。
取引条件とコスト構造
48通貨ペア(MT4口座は38ペア)を取り扱い、USD/JPYの標準スプレッドは0.3pipsから。取引コストは外貨建てロット量に応じた段階的手数料制で、1万通貨単位当たりの片道手数料は25円~12円の8段階に区分されています。
特筆すべきは「取引量連動型ディスカウント」で、30日間の累積取引量が5億円を超えると手数料が最大52%割引。追加で預け入れ資産が500万円以上ある場合、手数料体系がさらに優遇される二重インセンティブ構造を採用しています。
セキュリティと規制環境
スイス金融市場監督局(FINMA)の銀行ライセンスを基盤に、日本では金融庁登録番号2408号で活動。顧客資産はESISuisseによる10万CHF(約1,500万円)の補償保険が適用されます。
二要素認証システムではSMS送信のPINコードと動的セキュリティコードを組み合わせ、取引アカウントへの不正アクセスを完全遮断。暗号化通信にはTLS 1.3プロトコルを標準採用しています。
モバイルトレーディング機能
Android/iOS向けアプリ「JForex Trader JP」では、デスクトップ版と同等のOCO注文やポジション統合機能を実現。経済指標カレンダーとボラティリティ推移グラフの連動分析が可能で、4G回線環境でも1秒以下の価格更新を維持します。
チャート操作では3本指タップで期間切替が可能なほか、カスタムアラート設定では価格変動率/RSI/ボリンジャーバンドなど20以上のトリガー条件を設定可能です。