FX規制

Securities and Exchange Commission of the Philippines (SEC)

フィリピン証券取引委員会(SEC)は企業登録や資本市場規制を担い、FX関連法令の施行及び市場監視を実施する監督機関です。

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フィリピン証券取引委員会(SEC)の基本情報

フィリピン証券取引委員会(Securities and Exchange Commission of the Philippines、略称SEC)は、フィリピンの資本市場を監督・規制する政府機関です。1936年10月26日に設立され、マニラ首都圏パサイ市のPICC Complexに本部を置いています。SECはフィリピン財務省の下に位置し、企業登録や証券発行、投資家保護などの業務を統括しています。公式ウェブサイトはhttps://sec.gov.phで、企業検索や規制情報を公開しています。

設立背景と歴史沿革

フィリピンSECは1936年、当時の証券市場の活況を受けて投資家保護と市場秩序維持を目的に設立されました。第二次世界大戦中の一時廃止を経て1947年に再開され、1975年にはPD902-Aに基づき準司法的権限を付与されました。2000年には「証券規制法」(Republic Act No. 8799)が制定され、現代的な資本市場監督の法的基盤が整備されました。近年では金融テクノロジーやグリーンファイナンスへの対応を強化し、SEC eFASTなどのデジタルプラットフォームを導入しています。

法律上の権限と規制根拠

SECの主な法的根拠は以下の通りです:

  • Revised Corporation Code(改正会社法) – 企業登録・統治に関する規制
  • Securities Regulation Code(証券規制法、RA 8799) – 証券発行・取引の監督
  • Investment Company Act(投資会社法) – 投資ファンドの規制
  • Financing Company Act(金融会社法) – 貸付業者の監督

特にFX取引については、商品先物契約の一種として規制対象に含まれますが、現在は規制が一時停止されている状態です。

主な職責と監督範囲

SECの監督範囲は多岐にわたります:

  • 企業登録:国内外企業の設立登記と継続的コンプライアンス監査
  • 資本市場監督:証券発行(IPO・社債)の承認とフィリピン証券取引所(PSE)の監視
  • 金融機関規制:証券ブローカー、投資顧問、資産運用会社の免許交付と監督
  • 投資家保護:不正行為の調査・是正措置と投資家教育プログラムの実施
  • 金融イノベーション:フィンテック企業・デジタル資産(仮想通貨等)の規制枠組み策定

連絡先と所在地

SECの主要連絡先情報は以下の通りです:

  • 住所:SEC Headquarters, Secretariat Building, PICC Complex, Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, Philippines
  • 電話:+63 (2) 8818-0921(本部)/ +63 (2) 8818-5554(企業登録部門)
  • ファックス:+63 (2) 818-5293
  • 電子メール[email protected](一般問合せ)/ [email protected](企業登録関連)
  • 営業時間:月~金曜日 8:00~17:00(現地時間)

規制対象企業の検証方法

SECに登録された企業かどうかを確認する手順:

  1. 公式サイト(https://www.sec.gov.ph)にアクセス
  2. 「Registered Firms/Individuals」セクションを選択
  3. 「Capital Market Institutions」など該当カテゴリをクリック
  4. 企業名で検索または一覧から選択
  5. 登録番号・許可内容・有効期限などの詳細情報を確認

注意点として、FX業務に関しては現在SECの規制が停止されているため、同分野の事業者は正式な認可を得られない状態です。投資前に必ず最新の規制状況をSECに確認することを推奨します。

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