パキスタン証券取引委員会(SECP)の基本情報
パキスタン証券取引委員会(Securities and Exchange Commission of Pakistan, SECP)は、1999年1月1日に設立された政府系金融規制機関です。本部はイスラマバードのNICビルに位置し、企業・資本市場、保険会社、非銀行金融機関などを監督しています。ただし、外国為替(FX)取引については規制対象外となっています。
設立背景と歴史沿革
SECPは1999年、パキスタンにおける資本市場の透明性向上と投資家保護を目的として設立されました。前身組織である企業法管理局(Corporate Law Authority)を発展的に改組し、より広範な監督権限を付与されました。設立以来、国際的な金融規制基準に準拠した公平な市場環境の構築を使命とし、企業統治の強化や金融システムの安定化に取り組んでいます。
法的権限と規制根拠
SECPの権限は以下の法令に基づいています:
- 証券取引委員会法(1997年)
- 会社法(2017年)
- 保険法(2000年)
- 非銀行金融機関規制法
同委員会は調査権限と執行権限を有し、違反企業に対して罰則を科すことが可能です。
主な職責と監督範囲
SECPの主な監督対象は以下の通りです:
- 上場企業及び資本市場の監督
- 保険会社の監督
- 非銀行金融機関(リース会社、ファクタリング会社等)の監督
- 民間年金制度の監督
- 会計士、信用格付機関、ブローカー等の金融サービス提供者の監督
連絡先情報
本部住所:
NIC Building, 63 Jinnah Avenue, Blue Area, Islamabad-44000, Pakistan
電話番号:
+92-51-111-117-327(営業時間:月~金 9:00-17:00)
電子メール:
一般問い合わせ: [email protected]
苦情申立: [email protected]
地域事務所:
カラチ、ラホール、ペシャワール等8都市に地域事務所を設置
規制対象機関の確認方法
SECPの監督下にある企業・機関かどうかを確認するには:
- SECP公式ウェブサイトの「Regulated Entities」セクションを参照
- オンライン検索ツールで企業名/登録番号を入力
- 直接問い合わせ:SDMSポータル(sdms.secp.gov.pk)から照会可能
規制対象機関は定期的な財務報告の提出が義務付けられており、この情報も公開されています。
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