インド準備銀行(RBI)の基本情報
インド準備銀行(Reserve Bank of India, RBI)は、インドの中央銀行であり、金融システムの監督・規制を担う法定機関です。1935年4月1日にインド準備銀行法(1934年)に基づき設立され、本部はムンバイに所在しています。RBIは通貨発行権を有し、金融政策の策定・実施、銀行・非銀行金融機関の監督、外国為替管理など多岐にわたる役割を担っています。
設立背景と歴史沿革
RBIの設立構想は、1926年の「ロイヤル・コミッション(ヒルトン・ヤング委員会)」の提言に端を発します。1935年、民間銀行としてカルカッタで営業を開始し、1949年に国有化されました。2016年にはRBI法が改正され、インフレ目標政策の法的枠組みが導入されるなど、時代の要請に応じて進化を続けています。
主な歴史的節目:
- 1935年 – カルカッタで設立
- 1937年 – 本部をムンバイに移転
- 1949年 – 国有化
- 2016年 – インフレ目標政策の法的枠組み導入
法的権限と監督根拠
RBIの主要な法的根拠は以下の通りです:
- インド準備銀行法(1934年) – 中央銀行としての基本機能を規定
- 銀行規制法(1949年) – 銀行業の免許・監督に関する権限を付与
- 外国為替管理法(1999年) – 為替取引の規制権限を明記
これらの法律に基づき、RBIは金融政策の策定・実施、金融機関の監督・検査、通貨発行・管理、決済システムの運営などの権限を有しています。
主要な職責と監督範囲
RBIの主な機能は以下の通りです:
- 金融政策の策定・実施 – 物価安定と経済成長の両立を目指す
- 金融システムの監督 – 商業銀行、協同組合銀行、NBFC(非銀行金融会社)などを監督
- 通貨発行・管理 – ルピー紙幣・硬貨の発行と流通管理
- 外国為替管理 – 外貨準備の管理と為替市場の安定維持
- 決済システムの監督 – 安全で効率的な決済システムの構築・維持
- 金融包摂の推進 – 農村地域や低所得層への金融サービス拡大
連絡先情報
RBIの本部連絡先:
- 住所:Reserve Bank of India, Central Office, Shahid Bhagat Singh Marg, Mumbai-400001, India
- 電話:+91-22-2261 0000
- ファックス:+91-22-2266 0352
- 公式ウェブサイト:https://rbi.org.in
規制対象機関の確認方法
金融機関がRBIの規制下にあるかどうかを確認するには、以下の方法があります:
- RBI公式サイトの「Regulated Entities」セクションで検索
- 「Bank Master」データベースで銀行の認可状況を確認
- 「List of Authorised Payment System Operators」で決済事業者の認可状況を確認
- 「NBFC List」で登録済み非銀行金融会社を検索
これらの情報はRBI公式サイトで公開されており、定期的に更新されています。疑義がある場合は、RBIの消費者教育・保護部門(Consumer Education and Protection Department)に直接問い合わせることも可能です。
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