シンガポール金融管理局（MAS）の基本情報
英語名称：Monetary Authority of Singapore（MAS）
設立日：1971年1月1日
本部所在地：シンガポール タンジョン・パガー地区シャントン・ウェイ10番地 MASビル
主要人物：董事長 顔金勇（2024年5月就任）
公式サイト：https://mas.gov.sg
設立背景と歴史的沿革
1970年以前、シンガポールの中央銀行機能は複数の政府機関が分散管理していた。経済発展に伴う金融環境の複雑化を受け、1970年国会で「シンガポール金融管理局法」を制定。1971年1月、中央銀行兼総合金融監督機関としてMASを設立。
主な変遷：
・1977年：保険業監督を移管
・1984年：証券業監督権限を統合
・2002年：通貨発行機能を吸収（通貨委員会と合併）
・2020年：デジタル資産関連規制を強化
法的権限と監督根拠
MASの活動根拠は以下３つの柱に基づく：
1. 金融管理局法（MAS Act）：通貨政策・決済システム監視・通貨発行の中央銀行機能
2. 支払サービス法（PSA）：為替取引を含む決済サービス業者のライセンス規制
3. 証券先物法（SFA）：FX取引・デリバティブ商品の取引監視
主要職責と監督範囲
中央銀行機能：
・通貨政策の策定・実施
・シンガポールドル（SGD）の為替管理制度運営
・外貨準備高の管理（2024年時点で3,400億SGD以上）
金融監督範囲：
1. 銀行・保険・証券会社の審査監督
2. FX業者を含む決済サービス事業者（PSP）のライセンス発行
3. デジタル資産取引プラットフォームの規制
4. 投資商品の販売監視・投資家保護
連絡方式とアクセス情報
物理アクセス：
Monetary Authority of Singapore Building,
10 Shenton Way, Singapore 079117
デジタル連絡：
・金融サービス問合せ：[email protected]
・監督関連照会：[email protected]
・緊急通報：+65 6225 5577（24時間体制）
監督下機関の検証方法
1. MAS公式サイト「Financial Institutions Directory」にアクセス
2. 検索欄に機関名・ライセンス番号を入力
3. 表示される情報で以下を確認：
- 有効なライセンス種別（例：CMSライセンス）
- 監督ステータスが「Active」であること
- 規制業務範囲に「Foreign Exchange Trading」の記載
注意事項：
・偽装サイト防止のためURL（https://mas.gov.sg）の正式性を厳重確認
・登録情報は毎月第1営業日に更新されるため最新情報を参照
